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しばやま・のりみつ 日本モデリスト協会会長、厚生労働省認定特級技能士、有限会社サン・モードスタジオ 代表取締役。IACDE(国際衣服デザイナー協会)正会員。世界のモデリストNo.1の証「最優秀作品賞(ミケランジェロ賞)」をイタリアで獲得。日本人唯一の最高峰モデリスト。2016年、東京都知事より「東京マイスター」(東京都 優秀技能者)として認定された。東京も認める“日本の匠”。
さだすえ・よしお メーカーズシャツ鎌倉 会長。ヴァンヂャケットにて営業、販売促進、物流、商品企画を歴任するが、倒産により退社。数社のアパレル会社を経て、93年、鎌倉でメーカーズシャツ鎌倉を創業。日本全国で25店舗を展開。2012年秋、長年の夢であった紳士服の聖地ニューヨーク・マディソンアベニューに海外初出店。 日本人のものづくりの技術を世界に証明すべく、挑戦している。
—お二人の出会いのきっかけは?

貞末 30年前、柴山先生はエーボンハウスに、私はヴァンヂャケットにおりました。ヴァンのスーツ・ジャケットはどうしてもエーボンハウスにかなわない。大阪で営業部長をしていた当時、何でこんなに良いものが作れるんですかと当時の社長を訪ねました。「実はうちには柴山という宝が一人いて、彼の指導の下、ものづくりしているんだよ」と聞き、すごい方がいるんだなぁという印象がずっとありました。
柴山 貞末会長には、2003年、日本モデリスト協会(モデリスト=型紙製作者)で講演をしていただいたんですよ。その頃から貞末さんは新聞によく出られていて話題のシャツ屋さんでした。もちろんそれ以前から存じ上げておりましたが、その後の鎌倉シャツの隆盛をずっと見聞きしていましたよ。
貞末 あの講演はもう13年前ですね。丸ビル店がオープンした頃でした。2010年に、日本のものづくりを守ろうという「日本発ものづくり提言プロジェクト」が立ち上がり、お互いメンバーとしてディスカッションする場面がありましたね。その会を始まりに、控え室でお話する機会も増えました。実は、鎌倉シャツをはじめる以前から柴山先生のお力をお借りしたいと思っておりましたが、先生は著名でお忙しい方だからなかなかアプローチできず…
今日、NYに店を構えた鎌倉シャツは、世界中から既製品でも細かいフィットを要求されます。日本人ならできるはずだと言われるんです。そんな時、ナポリドレスシャツが発売になりました。そのフィット感で、身体が感じるちょっとした着心地の違い気付きました…これを日本で完成させるには世界的なモデリストである柴山先生にお願いするしかない!と心に決め、70歳で引退したいとおっしゃる柴山先生に、なにがなんでもお願いします、75歳まであと5年はやって欲しいと…やっと、世界と戦っても勝てるシャツ作りの土台が整いました。
柴山 提案に来られてから、あれよあれよという間に話が進みまして(笑)。私の性分として、引き受けたからには気持ちごと移入してやろうと。私はスーツが専門なんですが、シャツはその相棒なので思い入れや失敗して学んだ経験がありますし…そういう全てが活かせるのは嬉しいですね。

—お二人が実現できることは?

貞末 もちろん、型紙に関しては今までも立派なものができていたと思うんです。ただ、縫製業というのは設計図(=型紙)ができても製造部隊がそれを形にできるかどうかは全くの別問題なんです。じゃあ、設計者が製造部門に行って設計図通りにものが出来上がるように指導する。それができるのは工場からスタートされたれた柴山先生しかいないんですよ。工場で実際に縫って見せて、素晴らしい設計図をかける人は、世界中にもひとりかふたり、それが柴山登光。なんとなく日本で作っているからメイド・イン・ジャパンではなく、日本製とはこういうものだと言いたい。そして、シャツは構造物だということ。構造物を作るという概念が今のアパレルにはない。ただファッションすればいいというのでは、お客様の着心地には反映できない。一番身体に近いシャツと言うテーマに全力を挙げて世界制覇を目指すことが今の目標です。
柴山 私の洋服人生はテーラーから始まりました。はじめにものづくりがありきで、そこにパターン(=型紙)があって…工場が縫いやすいパターンとはどういうものか今の私にはわかります。メーカーにパタンナーがいても結局パターンを工場に流すだけ、それだけでは良いものはできないんですよ。自分の作るパターンの特徴や注意点をわかった上で、どのように完成させるのかを伝えないと…工場側もできたパターンを受け取って縫うだけでは、そのメーカーの雰囲気は反映されませんからね。そういう伝達のできる人が今はほとんどいないし、ましてや海外で製作していたり、商社に丸投げしたり、企画の思いはあっても、どこも60%程度の完成度ではないでしょうか。

—ズバリ、マンハッタンモデルとは?

柴山 シャツは元々下着でしたが、スーツの下に着るようになり…今や上着を脱いでシャツがアウター化していますね。まずは、スーツの下に着た時のVゾーンをいかに美しく見せるか。では、アウター化した時、ネクタイをしない時はどうか。いかにバランスをとるかが大事です。今回は胸元やネクタイを外した時の収まりをより美しく見せるよう設計しなおしました。先ほど貞末会長もおっしゃいましたが、イタリア製のシャツは工場で普通に縫っていてもなにか着心地が違う。縫う工員達の手つきは彼らには普通なんだけれど…その感覚の違いを日本で再現するにはパターンだけでなく、ミシンのテクニックが重要。ミシンの方向や縫い方を調整するとシャツに表情が出るんですね。バランスとシャツの表情、それに伴う着心地、ネクタイをした時の襟のロール感などを盛り込みました。
貞末 ブログにも書いたんですが、その着心地の違いは説明できない…着ればわかると(笑)!私も着た瞬間に感じました。我々日本人も、ニューヨークの人たちにも、鎌倉シャツって進化してるなと思ってもらえるでしょう!
柴山 確かにたたみの状態では違いがわからないんです。着てみないとわからないことですね。少しでも多くの方々にこの着心地を届けたいです。
貞末 世界中の人が待ち望んでいるシャツが完成しましたね。すごいブームになるんじゃないかな。お洒落というのは料理と同じで旨いか不味いかは人が判断する。相手から見てお洒落かどうかだから…マンハッタンモデルというのは旨い料理と一緒で、まさに相手から見てスタイリッシュだなということ。自分が気がつかないうちに他人から見てすごいお洒落なシャツを着ている新しい自分を発見する訳だから、すごいプレゼントです。皆様にその真価を問いますよ。

—お二人の出会いのきっかけは?

貞末 30年前、柴山先生はエーボンハウスに、私はヴァンヂャケットにおりました。ヴァンのスーツ・ジャケットはどうしてもエーボンハウスにかなわない。大阪で営業部長をしていた当時、何でこんなに良いものが作れるんですかと当時の社長を訪ねました。「実はうちには柴山という宝が一人いて、彼の指導の下、ものづくりしているんだよ」と聞き、すごい方がいるんだなぁという印象がずっとありました。
柴山 貞末会長には、2003年、日本モデリスト協会(モデリスト=型紙製作者)で講演をしていただいたんですよ。その頃から貞末さんは新聞によく出られていて話題のシャツ屋さんでした。もちろんそれ以前から存じ上げておりましたが、その後の鎌倉シャツの隆盛をずっと見聞きしていましたよ。
貞末 あの講演はもう13年前ですね。丸ビル店がオープンした頃でした。2010年に、日本のものづくりを守ろうという「日本発ものづくり提言プロジェクト」が立ち上がり、お互いメンバーとしてディスカッションする場面がありましたね。その会を始まりに、控え室でお話する機会も増えました。実は、鎌倉シャツを創める以前から柴山先生のお力をお借りしたいと思っておりましたが、先生は著名でお忙しい方だからなかなかアプローチできず…
今日、NYに店を構えた鎌倉シャツは、世界中から既製品でも細かいフィットを要求されます。日本人ならできるはずだと言われるんです。そんな時、ナポリドレスシャツが発売になりました。そのフィット感で、身体が感じるちょっとした着心地の違い気付きました…これを日本で完成させるには世界的なモデリストである柴山先生にお願いするしかない!と心に決め、70歳で引退したいとおっしゃる柴山先生に、なにがなんでもお願いします、75歳まであと5年はやって欲しいと…やっと、世界と戦っても勝てるシャツ作りの土台が整いました。
柴山 提案に来られてから、あれよあれよという間に話が進みまして(笑)。私の性分として、引き受けたからには気持ちごと移入してやろうと。私はスーツが専門なんですが、シャツはその相棒なので思い入れや失敗して学んだ経験がありますし…そういう全てが活かせるのは嬉しいですね。

—お二人が実現できることは?

貞末 もちろん、型紙に関しては今までも立派なものができていたと思うんです。ただ、縫製業というのは設計図(=型紙)ができても製造部隊がそれを形にできるかどうかは全くの別問題なんです。じゃあ、設計者が製造部門に行って設計図通りにものが出来上がるように指導する。それができるのは工場からスタートされたれた柴山先生しかいないんですよ。工場で実際に縫って見せて、素晴らしい設計図をかける人は、世界中にもひとりかふたり、それが柴山登光。なんとなく日本で作っているからメイド・イン・ジャパンではなく、日本製とはこういうものだと言いたい。そして、シャツは構造物だということ。構造物を作るという概念が今のアパレルにはない。ただファッションすればいいというのでは、お客様の着心地には反映できない。一番身体に近いシャツと言うテーマに全力を挙げて世界制覇を目指すことが今の目標です。
柴山 私の洋服人生はテーラーから始まりました。はじめにものづくりがありきで、そこにパターン(=型紙)があって…工場が縫いやすいパターンとはどういうものか今の私にはわかります。メーカーにパタンナーがいても結局パターンを工場に流すだけ、それだけでは良いものはできないんですよ。自分の作るパターンの特徴や注意点をわかった上で、どのように完成させるのかを伝えないと…工場側もできたパターンを受け取って縫うだけでは、そのメーカーの雰囲気は反映されませんからね。そういう伝達のできる人が今はほとんどいないし、ましてや海外で製作していたり、商社に丸投げしたり、企画の思いはあっても、どこも60%程度の完成度ではないでしょうか。

—ズバリ、マンハッタンモデルとは?

柴山 シャツは元々下着でしたが、スーツの下に着るようになり…今や上着を脱いでシャツがアウター化していますね。まずは、スーツの下に着た時のVゾーンをいかに美しく見せるか。では、アウター化した時、ネクタイをしない時はどうか。いかにバランスをとるかが大事です。今回は胸元やネクタイを外した時の収まりをより美しく見せるよう設計しなおしました。先ほど貞末会長もおっしゃいましたが、イタリア製のシャツは工場で普通に縫っていてもなにか着心地が違う。縫う工員達の手つきは彼らには普通なんだけれど…その感覚の違いを日本で再現するにはパターンだけでなく、ミシンのテクニックが重要。ミシンの方向や縫い方を調整するとシャツに表情が出るんですね。バランスとシャツの表情、それに伴う着心地、ネクタイをした時の襟のロール感などを盛り込みました。
貞末 ブログにも書いたんですが、その着心地の違いは説明できない…着ればわかると(笑)!私も着た瞬間に感じました。我々日本人も、ニューヨークの人たちにも、鎌倉シャツって進化してるなと思ってもらえるでしょう!
柴山 確かにたたみの状態では違いがわからないんです。着てみないとわからないことですね。少しでも多くの方々にこの着心地を届けたいです。
貞末 世界中の人が待ち望んでいるシャツが完成しましたね。すごいブームになるんじゃないかな。お洒落というのは料理と同じで旨いか不味いかは人が判断する。相手から見てお洒落かどうかだから…マンハッタンモデルというのは旨い料理と一緒で、まさに相手から見てスタイリッシュだなということ。自分が気がつかないうちに他人から見てすごいお洒落なシャツを着ている新しい自分を発見する訳だから、すごいプレゼントです。皆様にその真価を問いますよ。


襟の表裏のパターンに差をつけ、コンパクトかつ構築的な襟を実現。品の良いドレスシャツの証である、首に巻きつくような内巻きフォルムは、匠によるいせ込み技術の成果です。
身頃
従来サイズより前身頃を大きく、後ろ身頃を小さくした新パターンを採用。ウエストポイントとダーツ位置も下がり、スリムな見た目と着用感が叶いました。

袖は細く、自然と前ふりになる美しいフォルムが完成しました。ジャケットに合うよう誂えられた袖カーブは、シャツのカフスがジャケット袖口の傾斜に沿うよう調整されています。
細部
第一ボタンには、シャープな襟に合う小さめの9mmボタンを使用。
エレガントな見た目を追求し、細くなった剣ボロ・前立て・ステッチ幅。