「夏バテにうなぎ!」と、スーパーのチラシ。
今年はちょっと事情が違う。「かば焼き」で日本人になじみ深いニホンウナギが、
ついに絶滅危惧種に指定されたからだ。

国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト入り、いわば本家からの指摘だ。
3段階の分類中、緊急度は2番目、近い将来絶滅の危険が高いランキング。といわれてもピンとこないが、
ジャイアントパンダやトラと同じと聞けば「エッ?」となるだろう。
そして思う、なぜウナギがパンダ並みになってしまったのだ。これまでの間に打つ手はなかったのかと。

法的拘束力はないものの、世界で捕れるウナギの7割を食べている
日本の食文化に対する世界の視線が厳しくなる。

クロマグロから始まり、クジラ、そしてウナギ、日本人はひどいことをする国民と思われている。
世界に誇る「魚食文化」も大ピンチを迎えようとしている。(つづく)