映画「365日のシンプルライフ」を見た。

家具も服も、持ち物すべてをトランクルームに預け、素っ裸からの生活を実践した
フィンランド青年の文字通りのシンプルライフのドキュメンタリー映画である。

シンプルライフをわがライフワークと考えているので、なにかヒントになりはしないかと、重い腰を上げた。

ヘルシンキに住むCM映画監督ペトリ・ルーッカイネンの長編デビュー作で、実体験を基に、脚本と主演をこなす。

4年前、ペトリは失恋した。
物であふれる自分の部屋に嫌気が差し、服や家電、ベッドまですべての持ち物を近くにある
トランクルームに押し込んだ。「1日1品だけ取りに行ってよい」「1年間何も買わない」など、
独自のルールを設定、実験生活が始まった。

ガランとした部屋に裸で横たわるペトリ、冬のヘルシンキは寒い。
1日目、裸で倉庫に駆け込み、ツィード製オーバーコートを取り出した。(つづく)