グレイの無地はあるようで意外に少ない。
ちょうどいい濃度、オックスフォード・グレイにひと目ぼれ、ジャケットに。

ネイビーのツィードは、意表を突いてメタルボタンのブレザー仕様とした。
ブレザーといえばフラノと決められていたのにささやかな抵抗を試みたかったのだ。
これが大成功、重みのある本格派に仕上がった。

ジャケットのモデルは前回の夏物とまったく同じ。
3つボタン、上2つ掛け、センターフックベントのオーセンティック・モデル。
仕立ては肩パッド、裏地なしのアンコンストラクテッド。

最後にコーディネート。これまでの「色合わせ」に加え、「量感(ボリューム)」を重要視したい。
ツィードによくマッチする素材のパンツを選びたい。
薄地より重さ、厚みなどがある素材、例えばツイル、コーデュロイ、厚手チノなどがふさわしい。

「色」と「量」、この2つがツィード・ジャケットを生かす鍵になる。

(おわり)
krosivy