わたしが熱を上げていた喜劇映画というと、アボット、コステロの「凸凹コンビ」。彼らのボケとツッコミは新鮮で、中学生だったわたしを夢中にさせた。

「珍道中」シリーズのビング・クロスビー、ボブ・ホープ、そしてお色気たっぷりドロシー・ラムーアの3人組は都会的で洗練された笑いに包まれていた。若かったわたしには背伸びしてもわからないギャグがいっぱいだった。

「凸凹」「珍道中」に次いで登場したのが「底抜け」シリーズ。ジェリー・ルイスとディーン・マーチンのコンビはフレッシュで、なによりスピード感で前の2チームの上を行っていた。

ジェリー・ルイスは1946年、急場しのぎで組んだディーン・マーチンとのコンビが大当たりし、一躍スターになった。映画「底抜け」シリーズなどで人気を集め、「50年代きってのドル箱喜劇チーム」といわれるまでに成長。その大好きなルイスが2017年8月20日に亡くなった。91歳だった。

(つづく)


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