Maker's shirt 鎌倉

貞末タミ子のお洒落ヒストリー

Casual 134 「Europeの香りが湘南の風と仲良くなった」


その昔、湘南の海辺はまだルート134もなく広い広い砂浜だった。それは今のように硬くて真っ黒な泥の砂浜ではなくて、白くてサラサラの綺麗な砂浜であった。
そして砂浜の端には松林があり、せみの鳴き声とともにトンボも飛んでいて子供たちは時には虫を取って遊んだものだ。

それから10年経つと逗子葉山から茅ヶ崎の方まで海辺を走る高速道路が出来た。
一応、高速道路なので通行料金は30円だった。それとともにかつての砂浜は消えて行った。
その道路は「湘南道路」と言われ、お洒落なアイビースタイルの若者が、当時到底手の届かない贅沢な車を走らせて、海やそれから海辺の洒落たレストランに出没した。人々は彼らを湘南ボーイと呼んだ。

いつのまにか、この海辺の道路は、現在の国道134号線と名付けられた。

Casual134

最近、日本の男性、特にビジネスマンのスーツ姿がとても美しくなった。でもそのスーツ姿と海や山でのスタイルに大きなギャップを感じることがある。今や、ビジネススタイルでは、ニューヨークマディソン街のビジネスマン(通称Mad Men)に引けを取らないのに、カジュアルスタイルはまだまだで、とても残念だ。

しかし、近い将来、日本人のライフスタイルが急激に変化する時代がきっとやってくる。いやもうやってきている。それは、欧米のようによく働き、よく遊ぶというようなライフスタイルだ。

だから日本人の男もよく遊ぶために、そろそろ、ごろ寝スタイルから卒業してカジュアルスタイルに気を遣う時がきた。だからといって、いきなりスーパーブランドのロゴ付きを着ればいいというものでもない。ましてや“男ファストファッション”に走るのもどうかと思う。

究極の男のカジュアルスタイルは女のそれと同じで「なぜか上品」。この路線を目指すべきだ。

ヨーロッパの香りとともに上質な素材のシャツ、ニット、ジャケットそれにパンツが湘南のルート134にやってきた。
Casual 134は、ヨーロッパと湘南のテイストが融合した粋な男のためのスタイルです。

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