“あえて甘さを抑えたテイストにすることで、印象に残るイラストに”
--デザイナーとして手掛けているお仕事について教えていただけますか?
現在は、雑誌や広告のイラスト、カタログなどのグラフィックデザインや、WEBデザインを手掛けています。以前デザイン事務所に所属していた際に、デザインのあしらいとしてイラストを描いたことがきっかけで、今では化粧品のパッケージや、アパレル企業さんとのコラボレーション商品など、イラストメインのお仕事をいただくことも増えてきました。
イラストを描く際は、“アナログ感”を大切にしているため、主線はペン、筆を使うことが多く、その時に描きたい雰囲気によって使い分けています。色付け作業はIllustratorやPhotoshopを駆使して、パソコン上で行うことが多いです。あえて甘さを抑えたテイストにすることで、印象に残るイラストになるよう心がけています。
また最近では、日比谷公園のビアガーデンやウエディングイベントなど、“空間ディレクション”のお仕事を初めて手掛けました。ビアガーデンでは全体のアートディレクションの他、企業特設ブースのデザインを手掛け、ウエディングイベントでは会場装飾やギフトのパッケージデザインなどを担当しました。様々な方に助けていただきながら多くのことを学び、とても良い経験となりました。
“現状に満足せず、もっと良いものを作りたい”
---イラスト創作のインスピレーションはどこから得ていますか?
いつでも天才的にアイディアを思いつくタイプではないので、普段から気になることを色々とメモし、情報としてストックしています。道を歩いている時に見つけた植物や花の自然の色や形、旅先で目にした景色、友人との会話など、何気ない“ものごと”から多くのインスピレーションを受けています。
また、少しでも気になったことはとことん掘り下げて調べます。そうしてインプットした情報が、頭の中で偶然リンクする瞬間があり、やがてひとつのアイディアにまとまり創作につながるんです。
---創作の原動力は何ですか?
現状に満足せず、もっと良いものを作りたいという気持ちですね。イラストやデザインに限らず、自分が作るもの全てに対し、“もっと上を目指ざすぞ”という気持ちを大事にしています。また他の人の作品を観て刺激を受けることも沢山あり、そうすると“自分ももっと頑張れるかもしれない!”という気持ちが沸々と湧いてきますね。
“普段の生活から離れ、
遠方へでかけた時に見るものには気づきがある”
---最近購入したお気に入りアイテムを教えてください
トレンドの「刺繍が入ったTシャツ」と「ハイウエストのタイトスカート」を買いました。買い物に行く時間が取れないことも多いので、最近はネットショッピングも活用しています。ファストファッションのアイテムを買うこともありますが、ハイブランドのアイテムと組み合わせてスタイリングすることが多いです。
---お休みの日はどのように過ごされていますか。
映画を観たり、ショッピングや散歩にでかけることが多いです。お気に入りのスポットは「奥渋谷」。センター街の喧騒から少し離れ、のんびりした空気が流れているのでホッとします。オシャレなカフェや小さな本屋が軒を連ねていたり、古い建物が並ぶ中に新しいビストロが存在していたり。ノスタルジックさと新しい感覚が融合した、独特な雰囲気が気に入っています。
また長期のお休みがあれば、旅行をすることも多いです。普段の生活から離れ、遠方へでかけた時に目にするものには”気づき”があるので、自分の中にインプットしておいて創作に活かします。その国の人々や文化に触れると良い刺激にもなります。パッケージや本、コースター、メニュー表などの何気ない印刷物も参考資料としてコツコツ集めています。
お気に入りの刺繍ワンピースと白シャツをレイヤードしました。全身のシルエットがきれいに見えるロングスカートが、私の体型にも合うお気に入りアイテムのひとつ。シンプルな白シャツはどんなスタイルにも合わせやすいところが良いですね。大ぶりのピアスと、トレンドの太めのベルトをアクセントにしました。