ボウタイを結ぶのにはいささかコツがいるが、慣れればなんのことはない、トライすべし。
ちょっとゆがんだところなどに「味」があるというもの。

プレタイ(結んである)で、しかも小さいボウタイが大流行したことがあった。
あれは「プレッピー」がトレンドだった1979年ごろのことだ。
本場アメリカには無い日本独自のファッションで、どこの誰が考えたものか、いまとなっては謎。

「チビタイ」の名で親しまれた小さなボウタイはポロシャツに合わせ、ネイビー・ブレザーや、
白いチルデン・セーター(これは石津謙介による和製造語。正しくはクリケット・セーターまたは、
テニス・セーター)にコーディネートするのがカッコよかった。
加えて、なぜか毛糸の「正ちゃん帽」をかぶった。

流行とは面白い。その時はカッコよく映るのだが、時間が経ち、思い返してみると、
なんであんな着こなしをしたのかと思い、ほおを赤くするものである。