今年の「初詣」はこれまでになく様変わりした。新型コロナウィルス完成拡大の影響を受けて「密」を避けるため、参拝客でにぎわう有名神社は「分散参拝」を行った。また、暮れのうちに参拝を前倒してすませてしまう「幸先詣(さいさきもうで)」という名の試みも始まった。

昨2020年の三が日、318万人が参拝した「明治神宮」(東京・渋谷)は、夜間は中止、分散参拝に踏み切った。これを機に初詣も変わるべきだ。

本来、初詣は自分が住む地域の「氏神様(うじがみ)」や寺に参拝するものだった。ブランド大好きな国民性にマッチして、有名神社へ行くのがファッションとなり、大混雑を招く事に陥った。わたしは子どもの頃から地元の「吹上神社(ふきあげ)」と決まっていた。

地元の神社の良いところ。人が少なく「密」とは無縁、ゆっくりお参りできること。その分「御利益」もきっとある……のではないだろうか。

(つづく)


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