Maker's shirt 鎌倉

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くろすとしゆきオフィシャルブログ

153:グラナダ版のホームズ・シリーズ


ジェレミー・ホームズは、ロンドン・ベーカー・ストリートを離れ郊外に出掛ける場合には、おなじみのディアストーカーをかぶり、同じ生地のインバネスを着る。当時のカントリー・ウエアのコーディネートだ。彼がこの着こなしでテレビに出たのは「まだらの紐(ひも)」だった。相棒のドクター・ワトスン(デビット・バーク)もカッコいい。

ワトスンはいつもホームズよりカジュアルな服装で出演する。例えば、ホームズがクロック・コートを着ていたらサック・スーツ。ホームズの帽子がシルク・ハットならワトスンはボウラー(山高帽)といった具合い。また、ワトスン役はデビット・バークとエドワード・ハードウィックが演じている。

グラナダ版のホームズ・シリーズは、ストーリーもさることながら原作の世界(19世紀末)ヴィクトリア朝時代の風俗、ファッションを忠実に再現して見事。当時のロンドンは現在の背広のルーツをはじめ、メンズウェアの宝庫、服飾図鑑の1ページをのぞく思いがする。

(おわり)

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152:シャーロック・ホームズのイメージ


われわれはシャーロック・ホームズに、あるイメージを抱いている。

ディアストーカー(DEERSTALKER)をかぶり、インバネス(INVERNESS)を羽織り、パイプをくわえ、手にルーペを持つ姿である。小説の中に服装について詳細な記述があった訳ではない。挿絵画家によるホームズ像が、独り歩きをしてしまった。

ドイルのイメージに最も近いといわれているのが、英グラナダTVで制作され、1984年から10年にわたって放映されたTVドラマ「シャーロック・ホームズ・シリーズ」。ホームズ役のジェレミー・ブレットは完璧な演技との評判が高い。

ジェレミー・ホームズはロンドンにいる間はフロック・コート姿、外出時にはシルク・ハットを常用。ディアストーカーはかぶらない、なぜか、ディアストーカーは狩猟用の帽子。都会、しかもロンドンでかぶるなんて考えられないからだ。

(つづく)

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151:シャーロック・ホームズの誕生日


新年おめでとうございます。
2017年があなたにとって良き1年になることを祈ります。

今日1月6日は何の日か知っていますか? これはかなりの難問、答えられる人はそうとうなマニアといえる。

シャーロック・ホームズの163回目の誕生日が今日。130年前、コナン・ドイルによって生み出され、いまなお世界中で愛されている名探偵。

ホームズは小説だけでなく、数多く映画やテレビ化されている。昨年は2作続けて日本で公開された。「シャーロック忌まわしき花嫁」と「MR.ホームズ」。MR.ホームズはドイル作ではなくミッチ・カリンの映画化だったが、93才になったホームズがいい味を出していた。イアン・マッケランが老ホームズを演じたのだが、もしかするとホームズはこんな頑固じじいになったのでは…と思わせた。着ている服も素敵だった。トレードマークの鹿狩帽などかぶっていない。

(つづく)

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KADOKAWAGAGA

150:2016年 ファッションおさらい


2016年「さかさメガネ」も今日が最後。毎年感じることだが、一年が早い。年齢を重ねるごとに加速されるように感じる。

今年のファッションをおさらいしてみよう。昨年同様、アパレル業界、特にメンズに関しては不景気なニュースばかり、「○○が売れた」という声も聞かない。これといったヒット商品もないまま暮れようとしている。

自身を振り返ると、3月と8月の神戸ファッション美術館での「トークイベント」がメインだった。若いころは何とも感じなかった神戸往復が体にこたえる。だが、毎回100人を超す熱烈アイビー、VANファンが来てくださり、喜んでいただけたのがうれしかった。

学生時代にアイビー、VANの洗礼を受けた世代がいまもなおトラッドルックで集まってくださるのだ、60年間「蔦道」一筋続けて良かったと、しみじみ思う瞬間。

皆さん、良い年末年始をお迎えください。ありがとう。

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149:ポケットいろいろ


ポケットは構造上2つに大別される。「セット・イン・ポケット」切り込みを入れ内側に袋をつけた切りポケットと、「セット・オン・ポケット」いわゆる貼り付けポケットだ。

セット・インの代表はウエルトやパイピング。セット・オンとなるとパッチ、パッチ・アンド・フラップなどがある。

ここまでは主にスーツ、ジャケットだが、オーバー・コートやレイン・コートになると「スラッシュ・ポケット」斜め切りポケットが多い。

パンツのポケットにもいろいろある。脇ポケットが縦に切ってあるのは「バーティカル・ポケット」。斜め切りは「スラント・ポケット」。アイビー・パンツのポケットはどちらがホンモノかでもめた’60年代を思い出す。パンツの尻ポケットの呼び名は「ピストル・ポケット」、略して「ピス・ポケ」。昔はここにピストルを入れた? チノ・パンツの右前に小さな「ウォッチ・ポケット」の付くものも。文字通り懐中時計時代の名残。

(おわり)

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