Maker's shirt 鎌倉

Maker's shirt 鎌倉

くろすとしゆきオフィシャルブログ

274:アーガイル・ソックス


久しぶりに「アーガイル・ソックス」を見た気がした。それも上皇さまがお召しになっているお写真を見て、うれしくなった。

アーガイルが日本ではやったのは、1960年代後半。皇太子のお写真は69年、なんとトレンドを取り入れていらっしゃる。

アーガイルはスコットランド生まれのダイヤ柄。30年代にアメリカで大流行する。折からの英国風の流行にのって英国から輸入され、爆発的に売れたとされる。40年代に入ると一般化され、特にツイードの服とコーディネートするよう説明が付く。

日本でのアーカイルは、戦前からおしゃれな紳士の間では知られていたようだが、ごく一部のしゃれ者のものだったと聞く。

わたしがこのソックスを知ったのは50年代、「男子専科」だった。カッコいいソックスと思ったが、学生には手の届かぬ世界のモノとあきらめていた。初めて履いたのは60年代に入ってからで、とてつもなく高い買物だった。

(つづく)

273:皇太子のウィングチップ


 4月10日、結婚60年記念日を迎えられた上皇ご夫妻。新聞各紙は60年間の写真入り特集ページを組んだ。中で目を引いたのは東京新聞、1969年、結婚10年目の皇太子時代のご夫妻の軽井沢でのスナップを掲載。紀宮さまを抱かれる浩宮(陛下)さま、礼宮(秋篠宮)さまとらと、にこやかに過ごされる皇太子(上皇)さま。

 夏の軽井沢とあって、リゾートファッションでくつろがれるいいお写真。サマー・ジャケット(シングル2つボタン)に、明るい色のパンツ、裾は折り返し付き。パンツの裾口からのぞくのは英国生まれの「アーガイル・ソックス」。

 コーディネートする靴は、ウィングチップ。わたしは皇太子、天皇を通じてウィングチップ・シューズをお召しになったお写真を初めて拝見した。靴はストレート・チップかプレーン・トウ以外はお召しにならないものと、勝手に決め込んでいたのだ。

(つづく)


出典:http://www.otsuka-shoe.com/

272:西欧では「タウン・スーツ」


わたしはVAN、KENTを通じ、グレン・プラッドを取り上げた記憶がない。

KENTを担当していた時(1966~70)に、本当はやりたかった。当時、KENTのスーツは評判がよく、ブランドの中心商品だった。定番のチャコール・グレイのスーツの間に、白黒のチェックが加わったらさぞカッコいいだろう、と思ったが、取り上げる勇気がなかった。

ためらいは、グレン・プラッド・スーツを着て行く場所がないと気付いたから。あのテのスーツを西欧では「タウン・スーツ」と呼び、平日の昼間、街をぶらつく時の服装とされる。例えば、フレッド・アステアが鼻歌まじりで街を歩く服……。そんなしゃれた男が日本にいる? 街がある?

80年ごろ、新生KENTの商品構成にグレン・プラッド・スーツがあったと聞いた。誰に着せるつもりだろう、わたしにはあの伝統柄を着こなす自信はない。いまだに……。

(おわり)

くろすとしゆきの『あいびい あーかいぶす』2019SS新作 グレン・プラッド・ヂャケット(色:ネイビーグレー)が、数量限定で好評販売中です!

■商品ページ
http://shop.shirt.co.jp/shop/g/gZKAJ02A1M/
■特集ページ
http://shop.shirt.co.jp/shop/pages/ivyjacket.aspx

271:フェイク・グレン・プラッド


「グレン・アーカート(アーカート峡谷)」、英国式だと「グレナカート」と呼ばれる柄は、見るほどに完成度が高い。他のタータンも同様、1ミリたりとも動かすことができないバランスが見事。

わが国では「グレン・チェック」「グレン・プレイド」「グレン・プラッド」などと呼ばれるが、チェックは小柄な格子、プレイドはスコットランド語、プラッドが英語。

そのグレン・プラッド、わが国の女性ファッションで流行した年があったが、本来この柄は紳士用。しかも上下揃い、スーツで着るべきものとされている。ということは、この柄のパンツやジャケットは邪道。この事が頭にあったので、わがサマー・ジャケットにグレン・プラッドは使いたくない、いや、使えない。ちょっと外したグレン・プラッドもどき、フェイク・グレン・プラッドをセレクト。 

モデルはオーセンティック・アイビー・モデル。着こなしはシンプルにモノトーンでまとめたい。ちょっとおしゃれなカジュアル・ジャケットの出来上がり。

(つづく)

くろすとしゆきの『あいびい あーかいぶす』2019SS新作 グレン・プラッド・ヂャケット(色:ネイビーグレー)が登場!
4/23(火)の一般予約開始と同時に特集ページが公開となりました。
数に限りがございますので、ぜひお早めにご検討ください!

■商品ページ
http://shop.shirt.co.jp/shop/g/gZKAJ02A1M/
■特集ページ
http://shop.shirt.co.jp/shop/pages/ivyjacket.aspx

270:正式名はグレン・アーカート


三鷹の「タータン展」は勉強になった。

これまで、スコットランドのチェックはどれもタータンと思い込んでいたが、「クラン(氏族)」、「ディストリクト(地方)」、「ミリタリー(軍隊)」、「ロイヤル(王室)」などの区別があることを学んだ。

KENTのパンツ、あれは「ゴードン」という名のクラン・タータンなのを知った。また、「ブラックウォッチ」はミリタリー、兵隊さんのチェックだった。スコットランド軍のユニフォームに注目だ。

日本ではなじみが薄いディストリクトで、ルーツは知らなかったが、わが国では超有名なチェックが入っていた。「グレン・アーカート(GLEN-URQUHART)」だ。トラッドパターンとしては定番中の定番「グレン・チェック」の正式名。

実は「アイビー・アーカイブス」この春夏用に、その伝統柄サマー・ジャケットを1年前に企画していて、近々、出来上がる予定なのだ。

(つづく)

くろすとしゆきの『あいびい あーかいぶす』2019SS新作・グレンチェック・ヂャケット(色:ネイビーグレー)の特集ページが4/23(火)に公開予定!と同時に、一般予約開始となります。

いつも「さかさメガネ」をご愛読いただいている皆さまに感謝の気持ちを込めて、こちらのブログからのみの先行予約ページ公開いたしました。ぜひお早めにご検討ください!

http://shop.shirt.co.jp/shop/g/gZKAJ02A1M/

  • Facebook
  • Hatena
  • twitter
  • Google+
2019年5月
« 4月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

アーカイブ

PAGETOP