Maker's shirt 鎌倉

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くろすとしゆきオフィシャルブログ

319:ナチュラル・ショルダー


「肩」の英語は「SHOULDER」。特に紳士服における「ショルダー・ライン」は最重要ポイント。

カスタム・メードで、注意深くメジャーするのが「肩幅」。肩幅で服のシルエットが決まるからだ。

人間の肩は色々。10人いれば10通りの肩が。既製服は最大公約数をとって肩幅を決める。それ以外にトレンドがある。広い肩がはやる年、反対に狭いのがカッコよく見える年もある。

「アイビー・リーグ・モデル」の特徴のひとつは「ナチュラル・ショルダー」にある。肩パッドを入れずに自然肩を主張している。

わたしが「KENT」を立ち上げた時、一番神経使ったのは「肩」だった。後に「ケント・ショルダー」と呼ばれるナチュラル・ショルダー作りには苦労した。

わたしが好きな服、それは「肩で風を切らない」「肩を怒らせない」優しい自然な肩だ。

(おわり)

318:肩で風を切る


突然だが、「肩で風を切る」というコトバがある、いやあった。いまは聞かない。

学生時代(1950年代後半)、肩で風を切って歩いていた学生がいた。大体、体育会の連中で、たぶん強くて自信に満ち満ちた日々を送っていたのだろう。そんなポーズに憧れのまなざしを向けるクラスメートもいたが、わたしは関心がなく、むしろ冷ややかに見ていた。

というのも、「肩で風を切る」には、威勢がよくて得意な態度を見せる」と辞書に載っているように、「どけどけ。おれ様のお通りだ」的イメージを抱いていたからだ。

また、「肩を怒らす」といえば「肩を高く張って、人を威圧する態度をする」など、「肩」の付く熟語にはあまり良い意味がない。なかには「肩で息をする」「肩身が狭い」など、反対の「肩」もあるにはある。

今回は「肩」……というより横文字の「ショルダー」についての考案。

(つづく)

317:売れ残った防寒コート


暖冬をありがたがるのは年寄りばかりで、困っている人の方が世の中多い。

暖かいと売れないモノを商っている人たち、例えば「おでん」。寒いと売上げがぐ~んと伸びると聞く。

アパレル業界も暖冬反対派。ダッフルはじめ防寒コートが売れないからだ。

わたしがVANにいた1960年代のこと。何年だったか忘れたが暖冬の年があった。

キルティングやウールボアなど、ライニング付き防寒コートがごっそり売れ残った。企画担当者としては責任感じ、毎日が「針のむしろ」状態だった。

当時、商品企画は1年先行、1年先の気温など読めるはずがない。かといって、控えめだと足りなくて営業から文句を言われる。

最終決定は「勘」にたよるしかない。企画部には勘の鋭い人材が必要とされるアナログの時代だった。

「冬は寒く、夏暑い」のがアパレルにはありがたい。

(おわり)

316:記録的暖冬


今年の1月は全国的に暖冬傾向が強く、関東以西(沖縄・奄美を除く)の月間の平均気温は、1946年の統計開始以降で1月として最高を記録した。

気象庁によると、1月の平均気温は東日本(関東甲信越と東海・北陸)で平年より2.8度それぞれ高く、記録的暖冬で従来の最高記録だった1989年1月を0.5度上回った。

東京都心は平年を1.9度上回り、都心部の観測記録がある1876年(明治9)年以降で6番目の高さだった。

暖かい冬は年寄りにはありがたい。小さいころから寒いのは苦手で、「子どもは風の子」などというが、大迷惑だった。

おかげでこの冬は重くて硬いダッフル・コートを着なくてすんだ。若いときは服の重さなど気にしたことなどなかったが、高齢者それも後期ともなると、「重い」や「硬い」などがかなりのパーセンテージで重要になるものだ。

(つづく)


出典:気象庁

315:競技用具の進歩


思い出すのは北京五輪を控えた2008年、英スピード社製水着「レーザー・レーサー」で、世界記録が連発。10年から同様の性能を持った他社製も含め、禁じられた問題。

用具の進歩にまつわる議論は常にある。他競技でも、ゴルフのクラブなど道具の進化とともに競技レベルが上がってきた歴史がある。ランニング・シューズもいまは厚底だが、いつ「非厚底シューズ」にとって代わるやもしれない。

これからも同様の問題が起きるに違いない。が、はっきり言えること、それは「走るのは人間」という事実。

先のエリウド・キプチョゲはこう発言している。「技術の進歩を否定するのではなく、先に進むべきだ。問題は靴ではなく走る人間だ」と。

JOCは「アスリートファースト」と言っているが、セカンド、サードへ追いやられ「世界陸連ファースト」に向かっている気がしてならない。

(おわり)

Unveiling of LZR Racer in NYC 2008-02-13
出典:Wikipedia

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