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くろすとしゆきオフィシャルブログ

334:釣り仲間たちとのキャンプ


北海道南部ヤマメ釣り解禁日は4月1日。前日に来るようにと言う。「釣り道具全部ありますから空身で…」の言葉に甘え、着替えだけ持って函館空港に降り立った。

空気の質が違う。思わず深呼吸をした。迎えに来てくれた青年Nは函館港外でペンションを経営していること、彼の父は道南のヤマメ釣り名人と呼ばれていること、などを知った。

その日は彼の釣り仲間らとキャンプをすることになっていた。「上の川(かみのかわ)」の河川敷に4張りのテントが張られた。キャンプは学生時代によくやったので、いささか自身はあったが、Nの仲間たちの手際の良いことと、よく訓練された無駄のない動きに見とれていた。

あたりが暗くなるころには、たき火を囲んでの晩飯が始まっていた。どれを食っても、なにを飲んでもうまい! Nの父からヤマメ釣りのレクチャーを受けた。エサの付け方、魚信(あたり)の取り方などを聞くうち、夜もふけてきた。

(つづく)


出典:http://www.mcs-proguide.com/

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333:生まれて初めてヤマメを釣った日


寒いのは苦手だが、暑いのは好き……とまでは言わないが、わりと強い。ところが近年、年のせいだろうか暑さが体にこたえる。特に温度より湿度だ。

高温多湿の東京にいると、梅雨のない北海道がうらやましい。北海道のいまごろは一年通して一番の気候だ。その上、渓流の女王と呼ばれる「ヤマメ」が釣れる……。

生まれて初めてヤマメを釣った日のことは忘れない。いまから36年前、6月のことだった。

それまで釣りに興味はなく、学生時代にハゼ釣りをしたくらい。そんな釣り初心者のわたしが、最も難しいとされるヤマメを釣った。いや、正しくは釣らせていただいたのだ。

事の起こりはこう。取材先北海道・函館でのこと。何人かの中の1人が帰り際にこう言った。「ヤマメ釣りませんか」このひと言が妙に引っ掛かり、東京から電話をした。

「5月31日、待ってます」

(つづく)


出典:写真から探せる魚図鑑

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332:みゆき族と半袖シャツ


「ホンコン・シャツ」が「テイジン」から発売されたのは1961年5月。ネクタイの出来る半袖のワイシャツで売り込んだ。

それまで半袖シャツといえば開襟シャツかアロハくらい。半袖でしかもネクタイを締めて着られることで、サラリーマンから歓迎された。これでテイジン・テトロン株は一気に上昇した。

VANの半袖はホンコン・シャツ(考えてみれば妙なネーミング。なぜ香港なのか未だに謎)と違いコットン100%のボタンダウンだった。

半袖をつくって分かったのだが、袖の太さ、長さで粋にもやぼにもなることが。細すぎるとみすぼらしく、長すぎると間抜けに見える。ホンコン・シャツは一見して差が付く半袖BDつくりに企画室は頑張った。

おかげで反響は上々、銀座のあちこちで半袖BDに黒ニットタイ姿の若者たちを見抜けるように。「みゆき族」(64年)のハシリともいうべきサマーファッションだった。

(おわり)


出典:MEN’S CLUB 38(1964年9月号)~街のアイビーリーガース

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331:VAN営業マンのサマーファッション


代表的なVAN営業マンのサマーファッションを紹介しよう。

上着、ネクタイは当然だったが、スーツはいなかった(VANがスーツを売り出すのは’63年のこと)、専務以外では。 専務は立場上、夏でもダークスーツにホワイトシャツ、ネクタそしてサマーハットで決めていた。帽子はパナマではなく、カジュアル素材――例えばラフィアなど――をかぶっていた。

で、一般セールスマンはというと、VAN製の軽いジャケット――主にコットン素材でノーパッド、裏地なしの夏仕立て。いまでいう「アンコン」――を羽織り、サマーウール製VANスラックス。色はダークネイビーかチャコールグレイと決まっていた。シャツは白のボタンダウンを着た。

ジャケットはチェックが多かったので、コーディネートするネクタイはほとんどが黒のニット・タイ――これはシルクではなくウールが多かった――。幅は2インチ(約5センチ)。

(つづく)

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330:VANのドレスコード


ノーネクタイが当たり前となった最近の夏だが、わがサラリーマン1年生(1961年)のころでは考えられない乱暴な行為だった。

61年の夏、VANの男性社員―― と、わざわざ断るのは、女性も少数だが社内にいたからだ―― わたしの配属部署の企画室(まだ室で、部に昇格するのは青山へ移る64年以降)には、女子美出の女性がいた。

女子社員がどんな服装だったかまで覚えていないが、いまでいうカジュアルな傾向だったと思う。

VANにドレスコードはなかったが、全員申し合わせたように似たカッコをしていた。数年前、大阪本社からVAN東京営業部としてスタートした営業主体の会社なので、専門店、百貨店に売り込むのが主な仕事。

夏だからといってノーネクタイでは礼を欠く、という訳でジャケット、ネクタイ着用「ねばならぬ」の時代。

そして、誰もが疑うこともなく従っていた。

(つづく)

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