「ネッシー正体は巨大ナマズ」。こんなセンセーショナルな新聞の見出しに目が点になった。
愛してやまないネッシーが、こともあろうにナマズとは・・・、ロマンがないではないか。

英北部スコットランドにあるネス湖に巨大な生物が住んでいるという。
人々はこの生き物に「ネッシー」という愛称を捧げ、優しく見守ってきた。
わたしがネッシーの存在を知り、興味を持ったのは1950年代も終わるころだった。
当時日本ではネッシーの名はまだなく「ネス湖の怪獣」と呼んでいた。

‘61年、VAN入社。当時のVAN社員は良くいえば個性的、悪くいえば変わり者が多かった。
自身変わり者と自覚していたので、すぐに仲良くなった。ある時、ネス湖に怪獣がいるらしいと話したら、
いたいた、ネス湖怪獣ファンが名乗り出てくるではないか、それも数人。積極的に情報収集を開始、
「ネス研(ネスコ怪獣研究会VAN支部)」を立ち上げるのに時間はかからなかった。
面白い会社だったなあ昔のVANは。

(つづく)

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