毎年、この時季になると秋冬ファション・フォーキャスト(予想)が、マスメディアをにぎわす。若い時は本気で受け止めていたが、この年になると「まだそんなこといっているのか」ぐらいにしか思わない。それがいいか悪いかは別として・・・。

わたしは逆にこのシーズンが来ると、「今年もツイード」と繰り返し言っている。ツイードは「男服(おとこふく)」の基本となる素材のひとつで、はやる、はやらないという次元の問題ではなく、「なければならない」いわば米の飯のような存在。

ツイードを米に例えるなら、コシヒカリのような上等な白い米ではない、「玄米(げんまい)」。あの手ごわい玄(くろ)い米だ。

玄米は炊くのにひと手間かかるように、ツイードも他のウール地(フランネルなど)と比べると仕立て、着こなしなどに「ひと工夫」が欲しい。そこがこの素材「ツイード」と付き合う「お楽しみ」なのだから。

(つづく)

tweed=brownrice