「アーバン・イノシシ」というカッコいいネーミングのイノシシの話題。

事の起こりは昨年の暮れ。JR国立駅近くの住宅街の昼どきにパトカーのサイレンが鳴り響いた。住民は凶悪犯が逃走したかと身構えたという。

犯人?は体長1メートルほどのイノシシ。警察官の追撃をかわし、コンビニや郵便局の前をすり抜けて走り去った。

このほかにも東京都足立区の荒川河川敷や、上流の埼玉県内でイノシシが出没。中旬以降は立川市でも目撃された。

山間部から遠い街中での出没は過去にはなかったという。

では、なぜいまアーバン・イノシシなのか。アーバンは「URBAN(都市)」。本来いるはずのない都市へ、イノシシだって好きで出てきた訳ではない。2度の台風が理由。河川の氾濫で里山にあるイノシシの住みかが流され、エサも減少。川沿いに下りてきたという訳。

(つづく)