先日行われた名古屋アイビー・クラブのパーティーで、目についたのは
クラブ・ブレザー、ホワイト・バックスそしてボウタイだったとリポートした。

以来、気を付けているせいか東京でもボウタイを見掛ける。電車の中や街でボウタイを見た。
しているのは中年のおしゃれさんで、若者では見たことはない。年齢による断絶だろうか。

戦前、ボウタイに年齢による区別はなかった、あったのは季節感。
ボウタイは夏するものだった。白麻のスーツにボウタイ、それも紺地に白の水玉模様と決まっていた。
このコーディネートにパナマ帽がビジネスマン(ただし部長以上)のクールビズだった。
父親が毎朝同じカッコで出勤していたのを覚えている。

あのころのボウタイにはいまほどバラエティーはなく、だれもが同じ形で満足していたようだ。
また、ほとんどは手結びで、プレタイ(結んであるもの)はあるにはあったが、おしゃれではなかった。(つづく)