「平成の困ったファッション」その2。

「令和」の御世になって思う事。平成はファッション業界にとって、いいニュースなどひとつもなかった、困ったことばかり。忘れないうちに書き残しておく。

第1回の「フェイク・ボタンダウン」に次いで書いておきたいのは「サイドファスナー付きシューズ」。「さかさメガネ」を読む方の中にはいないと思うが、靴の横にファスナーが付いているヤツ。このテの靴(ウォーキング・シューズに多い)のコピーには「脱ぎ履きカンタンです」と書いてある。

ここで「良い靴」の条件を考えてみよう。靴に脱いだり履いたりの行為は付いて回る、履いた靴は必ず脱がなければならない。西欧のように、朝履いた靴は夜、ベッドに入るまで脱ぐことのないライフスタイルと違って、日本の生活は1日に何回か靴の脱ぎ履きを繰り返す。その都度、靴ひもをほどいたり結んだりしなくてはいけない。これが面倒!

(つづく)