「アーバン・イノシシ」で思い出した英語がある。「サバーバン」だ、何10年振りか。

アーバン(URBAN)の前にサブ(SUB)が付くと「サバーバン(SUBURBAN)」。
「郊外の。郊外に住む。郊外じみた。郊外生活者(米語)」などの意がある。

1950年代から60年代にかけて、アメリカではアーバン(都市)からサバーバン(郊外)へ生活拠点を移す運動が活発化する。背景には、都市部の不動産の高騰、交通網の整備などがあった。

東京でも戦後の一時期、郊外へ移住する人々が急増したことがあった。JR中央線、私鉄では東急、京王、西武、東武などの各線が、沿線の土地開発に力を入れ、庭付き戸建てに住むことを魅力たっぷりアピールした。

アメリカでは、「サバーバン・ライフ」が一世風靡、ライフ・スタイルにも大きな影響を与えた。

当時、米雑誌広告はカッコいい郊外生活にあふれていた。

(つづく)