大昔のゴルフ・ウエアを思い出してほしい。
全員がダブダブのニッカーボッカーズをはいている。
豊富な運動量を確保するには大きめの服を着るしか方法がなかった時代。

伸縮性のある素材、いわゆるストレッチ素材の開発により、衣服の価値観が大きく変化した。
生地が伸びてくれるのだから、ビッグサイズにつくる必要はなくなった。画期的な出来事である。

1960年代初め、ストレッチ素材は高価だった。
最初に取り入れたのはスキー用パンツ(トレンカー)や水着。
体にピッタリしてなおかつ機能的、アッという間に普及し、価格も下がった。

ストレッチ性、吸汗速乾性に優れた素材の開発により、スポーツユニホームは劇的に変わった。
まずプロ野球が採用し、いまや高校球児もタイトフィット化へ向かう。
トレンドに敏感な若者たちだ、ブカブカのパンツなんてカッコ悪くてはきたくないだろう。
それはいいが、帽子の上を妙にへこますのはカッコいいと思えないのだが。(おわり)