日本オリンピック委員会(JOC)と日本パラリンピック委員会は先月、2020年「東京五輪・パラリンピック」の日本選手団が開会式の入場行進や、式典などで着用する公式服を発表。ご覧になったと思う。

開会式用のセットは、白のジャケットに赤のパンツ。1964年、東京大会のコーディネートを意識したという。

64年のユニフォームは、赤ブレザーに白パンツだった。これはVANの石津謙介がデザインしたというのが通説。

ご本人は否定していたし、VAN社員も知らなかった。わたしがその話を直接聞いたのは10年ほど経ってからのことだった。

その時、赤ブレザーを初めて手にした。生地はフラノではなく、もっと重量感のある平織り(厚手マットウース?)だった。そしてテーラー仕立てなのを初めて知る。小さな「○○洋品店」のマークと、生地を提供したと思われる「△△毛織」の大きな織ネームが付いていた。

(つづく)